なれんのか!? かなっぷのAAフライト。


第28話『バレルのことを考える(前編)』の巻


『Bacchus(バッカス)』に始まったS4×BAT DARTSのコラボ企画を進めていく中で、バレルのデザインについて真剣に考える機会が、以前よりもずっと増えた。

ダーツショップのスタッフとしては至極真っ当なことである。

真っ当なことをやらずして今まで何をしておったのだ、と問いつめられると困るので、その件についてはもう触れない。

今、ダーツのバレルについて分類していくと、下記のようになる。
あくまでも私見的な分類ですが。


1:そのデザインだけで注目を集めてしまうバレル。

少し前まではHarrows Assassinに代表されるトルピード形状のもの、最近ではmonster Rapier のような、くぼみ後ろめ、カット少なめ、のようなバレル。
ある程度太さもあるので握りにくさは感じないのと、デザイン自体の斬新さ、投げてみたいと思わせるようなデザインのバレルが注目を集めている。
くぼみやR(曲線)を使ったデザインのバレルは、それだけでなにやら『売れる感』を匂わす。

トルピード形状のものについて言及すると、市場に出回っている商品の種類が多すぎて、もはや『トルピード形状だから』という理由だけでは注目を集めることはできなくなっている。
有名プレーヤーや有名デザイナーのインプレッションであるとか、パッと目につくような素敵な広告宣伝戦略ありきで考えないと、なかなか人気が出にくいのではないでしょうか。


2:人気はでないけれども、少数派の方に喜ばれるバレル。

ストレートのバレルを愛用してる方はけっこういらっしゃるのだが、日本市場の中の割合が少ないので、たまにストレート系のバレルの新作が出ると非常に喜ばれる。
だからといっても、やはりストレート派は日本のダーツプレイヤー全体の中では少数派なのか、そんなにポコポコ売れていってはくれないのだ。

逆に海外の人々は、ストレート系バレルの愛用者の方がマジョリティに属すると思われる。
一度、あるスペインのプレーヤーが遊びにきた時、こんだけある日本のメーカーには目もくれず「Harrowsの最高峰ダーツ、マグナム(どストレート)はあるかいセニョール」とか言うものだから「お、おたく、なかなかのツウどすなぁ。マグナムは……今、ちょうど、さっきちょうど品切れましてん、えろうすんまへんすんまへん」と平身低頭平謝りであった。
それからは売れようが売れまいが店頭にマグナムを必ず置くようになった。
何せ最高峰ダーツでタングステンも97%ですから。

ここの分類にはS4のLokiBASARAの陽炎&不知火、unicornのDUMDUMといった超ショートバレルも含まれると思われます。


3:プロのプレーヤーが実際に使用しているバレル。

日本のプロの試合が手軽に視聴出来るようになったせいか、ごく最近はトーナメントで活躍したプレーヤーのモデルに人気が集まっている。
勿論、まず形状ありきなのだが、宣伝広告の観点からいうと抜群の効果を発揮する。
アニー選手のOGREやOGRE-2、村松治樹選手のRapierなんかは鉄板。
理由は言わずもがな、です。

他には星野選手のSTAR LIGHTシリーズやんまー選手のGOMEZシリーズ、同じTRINIDADからだと女子ではMIHO選手のOscarやMEG選手のZamoraもすごい人気だな、という実感。

逆に、海外メーカー所属の海外プレーヤーへの食いつきが悪い……。
特に最近始めたばかりの方は、海外ブレーヤーモデルをまず選ばない。
有名プレーヤーだらけで昔は日本国内でも隆盛を誇ったunicornですら、最近は勢いがずんずん落ちている始末。
そしてunicorn社自体がソフトダーツの商品展開縮小。
ジョン・パートが離れ、エイドリアン・ルイスが離れ、どうなってしまうのか心配です。
ま、王様がいるから平気か。


4:箸にも棒にも掛からない微妙なデザインのバレル

これは海外のノーブランドバレルに多いのですが、「なぜそこをくぼますか!?」ってとこをくぼませてあったり、「これ、ほとんど棒じゃね?」ってのがあったり、「このカット意味ある?」ってのがあったり。
悪くはないんだけど、特別良くもない、という。
BAT DARTSを隅々まで探索すると、こういうのが結構あります。


と、以上のようなことを踏まえまして。
じゃあ実際にバレルを作るとしたなら、今どんなのを? というお話なんです。

長くなったので、それはまた次の回に……。

続く……


現在のレーティング:9.23(DARTS LIVE)BBフライト
apollo-sample.JPG

第27話『人は人、自分は自分』の巻


「人は人、自分は自分」

幼少の頃、私の親は事あるごとにその言葉を口にした。
人の境遇や所有物をうらやましがるな、という意味だったが、その言葉は私の人格形成において少なからずの悪影響を及ぼした。

トーナメントで勝てなくても、上手くならなくても、俺は俺の楽しみ方を知っている。
だから下手でもダーツを投げ続ける。

表向きはこう言うようになった。
だけど、これは嘘だ。

そう言い切ることで、自分の心に隙間が生まれる。
その隙間に逃げ込むことで、辛うじてダーツを続けていられるのだ。

本当は、人一倍勝ちたいと思っているし、上手くなりたいとも思っている。
それがまったく叶わないと知った時こそが、ダーツをやめる時だ。
まだ終わらない。

人は歩みを止めた時に、そして挑戦をあきらめた時に、年老いてゆくのだと思います。
これはアントニオ猪木の言葉。

というわけで吉祥寺の『吉楽』に出場します。

ダぁーッ!

イノキボンバイエ、イノキボンバイエ。

吉楽だけでなく、人がダーツを続けていくために必要なトーナメントは、規模の差こそあれど、そこいらじゅうに転がっております。

渋谷でもやるのだ。

※詳しくは下の画像をクリック

ダーツの道を模索中の方々。
ご参加お待ちしております。

続く……


現在のレーティング:8.97(DARTS LIVE)BBフライト
batfes110908.jpg

第26話『リフレッシュ!』の巻


ここんとこ何年か、必ず夏に沖縄へ行っている。
人間健やかな日常生活を送るためには、リフレッシュが必要なのだ。
ダーツも然り。
ずっと伸び悩んでいてもしょうがないから、環境を変えてみるのも手かと。

ま、たまたまですけど。

今年は西表島行であった。
東京からおおよそ12時間かけ、へろへろになってホテルへ辿り着く。

このホテル周辺が、すでに未知の生き物たちで蠢いている。
果実を喰らう巨大コウモリのフルーツバット、ダチョウみたいにトコトコ歩く鳥シロハラクイナ、なんかよくわからんオオトカゲ、白っちいヤモリたくさん、ぶんぶん飛ぶデカい虫の数々、子どもと旅行したら大喜び間違いなしなのである。

実際、小学生のお友達も同行していたので大騒ぎであった。

夕食を済まし、うたた寝をしていると、何者かをベッドへ投入された。

うへえ、ヤシガニ。

ゴミ袋漁っていたところを捕まえたそうだ。
スリッパもチョッキンの危険物である。
キャンタマをチョッキンされたら洒落にならない。
よせーよせーと逃げ回った。

茹でて食うとタラバガニの味がするらしいが、実物を見ると全然美味しそうじゃない。
どうにもこうにもならんので、最終的にリリースしていた。

また、海に行けば行ったで「釣りの餌にするから、フナ虫3匹捕まえろ」という指令が小学生よりくだされた。

断固拒否した。

通常、フナ虫って灰色のくすんだ色してるじゃんか。
それが西表のやつは、なんかツヤツヤ透明感のあるジェルっぽいのに覆われていて、とってもエグい。
おまけに岩場に座ってると、ズボンの裾から入り込んできてキャンタマを噛みやがるのである。
なんと好戦的なフナ虫か。

どういうわけか西表では、キャンタマを守るので必死であった。

ダーツのことはすっかり忘れていた。
というか、ダーツ持ってったけれど、投げる場所がない。

東京へ戻ってきたら、リフレッシュ完了したのか、すっかりダーツがド下手です。

続く……


現在のレーティング:9.25(DARTS LIVE)BBフライト
DSC_0020.jpg

第25話『くぼみ一ヶ月で復調』の巻


ここんとこ一ヶ月くらいは、わりとよくダーツを投げた、と思う。
近所のダーツバーで珍しく一生懸命ダーツを投げたりした日もありました。
普段なにしてんの、って話ですが、ターボしたりギネス飲んだり説教されたり、です。
その甲斐あってか、レーティングも復調。
が、相変わらずAフラとBBフライトの間を行ったり来たりです。
どうもそこんとこに見えない壁があるな。

私的な業務上、一年のうち一度や二度は一ヶ月近くダーツを投げない期間があり、それまで積み重ねていたものをそこで全てリセットしてしまう。
そこを上手く乗り越えられれば、AAフライトへの道が拓けてくるのではなかろうか渡り廊下帰ろうか、ていうのは、なかろうか、という言い回しが妙に恥ずかしかったからです。
ところで『言う』を『ゆう』と表現する人がおりますが、あれ結構斬新ね。
大人が使ってるのを見るとなんだか可愛らしくて微笑ましい印象を受けます。
応用で『というわけで』を『とゆうわけで』ってのもある。
気に入ったので自分も使ってみることにした。

とゆうわけで、レーティング復調した要因を考えていたら、投げ込んだ以外にもう一つ理由が思い当たった。

私ちょうど一ヶ月ほど前、マイダーツをレンタルに出したのであります。
AAAトリプルエーというブランドのバレルを使っていたのですが、これがインディーズブランドってやつでして、売り切れたまま、なかなか商品が入荷しない。
どうしてもどうしてもAAAのバレルを使ってみたいという東京都渋谷区に勤務のチャラみつお君という人がいたので貸してあげたのでした。

マイダーツを貸し出しちゃったら、自分の投げるものがないやんけ。
前に使っていたSLOW HAND のSingは借り物であったしな、と辺りを見回すと、誰も使ってないバレルが置いてあった。
おう、なんだこれ、斬新じゃん。
S4×BATのコラボバレル『Bacchus』のサンプル、しかもボツになったタイプであった。

このボツバレル、ボツになるくらいだから、正直ダメなのである。
なぜかバレル中央部のへんな位置がくぼんでいる。
「ぐあ、このくぼみのせいで握りが毎回違くなってしまう」とか「なんなんだよ、このくぼみはよーふざけてんのかよー」とか思いながらも、苦戦しながら投げ続けた。
それでも使い続けたのは、他に手頃なバレルが見当たらなかったからで、昔使ってたバレルは大体どっかにいってしまった。

そうやってしばらく使っていたら、慣れた。

人間って怖いね。
順応するもんだね。
くぼみが気にならなくなったどころか、むしろ投げやすいような気さえしてくる。
これで以前より上手くなったらどうしてくれようか。

また間違ったこと書いてら、と思われるかもしれませんが、どんな投げにくいバレルでも練習すれば慣れていくのではなかろうか渡り廊下帰ろうか高齢化。
つまり、バレルの形状を気にするな、ということ?
なんたる極論。

信用するもしないも、あなた次第です。
しないでください。

なお、S4×BATコラボバレル『Bacchus』製品版は変なとこがくぼんでません。
なお、S4×BATコラボフライトも、近日発売予定です。

とゆうわけで、以上、混乱の現場よりお届けしました。

続く……


本日のレーティング:9.87(DARTS LIVE)BBフライト
IMGP0662.JPG

第24話『数字から読み取れること』の巻


何気なくダーツライブのページを見てて気付いたことがある。
ああもう7年近くダーツライブやってんだな、と。

その間、幾度となくカードを紛失してきたが、その度にひつこくデータを引き継いだ。
特に深い意味はないが、リセットしてしまうのもなにか勿体ない気がして。
おかげでカードには7年間の長きに渡る死闘(?)の痕跡が記録されている。

改めて、数字の羅列を眺めてみる。
そこに記録されていたのはダーツの成績だけではなかった。
数字と一緒に、様々な記憶が蘇ってきた。

<現在のAWARD 累計>

3 IN THE BLACK : 6回 (うちケルヴィンが1回)
TON 80 :18回 (うちケルヴィンが1回)
WHITE HORSE : 11回
HIGH TON : 37回
3 IN A BED : 40回
HAT TRICK : 1059回
LOW TON : 6325回
9 COUNT : 42回
8 COUNT : 17回
7 COUNT : 401回
6 COUNT : 599回
5 COUNT : 1298回
DOUBLE BULL : 6079回
SINGLE BULL : 28904回

以上。

ケルヴィンというのは、昔BAT DARTSに夜な夜な通い詰めていたマレーシアの人。
帰りの電車が同じだったので、BAT終わりで、よく一緒に帰った。
日本語はそんなに得意じゃなくて、でも日本語で会話をした。
それまでは東南アジア系の外国人というと悪事に手を染めているとか、あまりよくないイメージを持っていたけれども、そういうのは一切なく、ちゃんと仕事もしていて性格も控えめで、ダーツも強くて、俗にいう『いいひと』だった。
「かなっぷ、ガンバッテ」なんて電車の中でよく励まされた。

まだダーツがそんなに上手くない頃の話(今も上手くはないけど)です。
当時はTON80もブラックも出したことがなかった。
ダーツライブのアワードの回数もしばらく『0』のままだった。
そんな話をしたら、ケルヴィンがいつの間にかヒトのカードを使ってダーツを投げていた。
そしてTON80とブラックを出しちゃったのだ。
ケルヴィンは「出ちゃった」と言いながら笑っていた。
それが悪戯のつもりだったのか、優しさだったのか、よくわからない。
「おいー!」と大袈裟なリアクションはとったけれど、別段気にはしなかった。
しばらくすると、TON80もブラックも出せるようになったから。

ある日、ケルヴィンは捕まってしまった。

不法滞在、オーバーステイ。

多分ビザの更新か申請を怠っていたのだと思う。
きっちりしなくちゃならないことではあるんだけど、なんともやりきれない。
そのまま一度も会うことなくマレーシアへ強制送還。

一度だけ、ペナンからBAT DARTSに電話がかかってきたことがある。
国際電話だし、要領を得ない内容だったけれども、なんだか元気そうだった。
「今度遊びに行く」としか言えなかった。

ダーツライブのカードには、今もこうしてケルヴィンの足跡が残っている。
やっぱり蓄積してあるデータをリセットするのはやめようと思う。

元気かな、ケルヴィン。
ぼくは相変わらず元気です。

続く……


現在のレーティング:8.42(DARTS LIVE)BBフライト
IMGP0634.JPG


 1 2 3 4 5 6 7 8 9 

WEB SHOP Batdarts Yahoo!店


バットダーツtwitterツイッター


かなっぷAAフライトへの道


バットバー


湾岸ダーツトーナメント


9darts.tv内バットダーツ専用ページ