なれんのか!? かなっぷのAAフライト。


第10話『世知辛い世の中』の巻

先日『SCHOOL OF DARTS』のDVDが発売になりました。
BAT DARTS店頭でもサンプル映像が流れています。

ワタクシ、モニターの前を通過する度、チラ見してます。
チラ見してるうちに上手くなったら儲けもんだからです。
技術的なアプローチはもちろん、ゲームでの戦術、それから『モテるダーツ講座』なんてコーナーまで収録されてあって、なかなかにチラ見応えがあります。

そして、そうやって熱心にチラ見ばかりしていたせいか、レーティングがなんとびっくり1も下がりました。

がっびーん。

無意識下でフォームの軸がぶれている、というダメな理由もさることながら、その前にちゃんと買って観ろよ、チラ見じゃなく。ってことですな、きっと。

上手くなるためには、金という対価を支払わなければならない時もあるのだ。

世知辛い世の中だぜ。

そうそう、世知辛い世の中といえば……。

最近店頭に、とあるお客さんが買い物にきてくれます。

齢70を超えてはりそうなお婆様なのですが、なんでも、最近ダーツを始め、練習用として自宅にボードを設置してもらったとのことで、今度はグッズを買いにきた、と。

初回は「最初なんで、安いやつでいいの」とブラスダーツを購入。
このままだとシャフトからフライトがすぐに取れちゃったりするんですよ、と説明。
いちいちわずらわしいですからね、今は対策用にいろんなアイテムがあるんですよ、と説明しようとした。

「そうなの。家にあるやつは羽根がすぐにとれちゃうから、ボンドでとめてる」

フライトに穴あけてとかシャフトに王冠リングとかじゃなくて、ボンド!!

逆に画期的。
もう外せないけど。

「家でしか投げないからいいの」

「んー、そういうことならボンドもありですね……」

その後も、度々BATを訪れてはパーツをお買い上げいただき、件の『SCHOOL OF DARTS』DVDやらHOW TO 記事のありそうなNEW DARTS LIFEのバックナンバーもお買い上げ。

「楽しいんだけど、ダーツのことが全然わからないから」と言う。

ダーツは生涯スポーツ。
きっとお友達とエンジョイしてはんにゃろな、と楽観的な気分でいた。

ところが先日のこと。

矢がまったく刺さらない、との相談を受けた。
新しくダーツを買って、HOW TO記事も熟読し、『SCHOOL OF DARTS』のDVDも楽しく観た。
毎日15分以上も欠かさず練習しているのに、ダーツがまったく刺さらない。
とにかく、どうにかして刺さるように教えて欲しい、とお願いされたのだ。

どういうことか。

試しに投げているところを見てくれ、というので見た。
確かにHOW TOの通り、DVDの通り、見よう見まねでフォームはなんとか形になっている。

でも、刺さらない。
刺さらない、というか、ダーツを投げれてない。

フォームをあーするこーする云々の前に。
何かを目標に向かって投げるという行動原理がわからない人は確かにいる。
頭で思い描いている動きと身体の動きがまったくリンクしない。

小学生の頃の話だけれども、プロ野球を知っていても実際に野球をやったことのない子(自分もだった)が試しにボールを投げると、まずまっすぐ前には飛ばなかった。
本人はプロ野球選手がボールを放るイメージで投げているつもりなのに、である。

どうやって改善していくかというと、まず近い距離でのキャッチボールをし、徐々にその距離を離していくというやり方が効果的だったように思う。

『物を目標に向かって投げる』という基本の動作を身体に覚えさせ、力の入れ具合、ボールコントロール、フォームの調整を後々養っていく、という方法。

力を込めて思い切り腕を振れば矢がまっすぐ飛ぶ、と思い込んでいた件の彼女に、ダーツは力じゃないんだということを説明し、刺さりやすいようにダーツマシンの至近距離から投げることを提案した。

それでも最初は刺さらない。
至近距離からなのに、マシンの上へとハウスダーツが飛んでいき、消えた。

「ごめんなさい、弁償します」

「いや、いいんです。後で探しときますから」

これを二度三度繰り返し、矢を離すタイミングと力の加減のコツがつかめてきたのか、次第にダーツが刺さり始める。

マンツーマンでのレッスン。
少しずつマシンとの距離を広げて投げてみる。
すると、15分で三本ちゃんと刺さるようになった。

その後、カウントアップで320点くらい出して満足げ。
あとはそれこそHOW TO記事やDVDの内容を復習しながら練習すればいいんです。

彼女は、出来なくても決してあきらめなかった。
なんとかしようと一人あがいてもがいて、そしてわざわざショップに通った。
そこまでして「楽しいの」といわしめるダーツの魅力って一体なんなんだろうな、と痛烈に思いましたよ。

で、レッスンを終えた後の会話。

「授業料をお支払いしないと……」

「そんなの要らないんですよ、無料です、無料、プライスレス」

お金の心配ばかりさせてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱい。

まだまだ世の中は。
そんなすぐに金を請求するような世知辛いところじゃないんだ。
お金儲けのためだけにあるんじゃないんだ。

あ、でも『SCHOOL OF DARTS』はちゃんと買ってね。
いくら世知辛くない世の中でも、お金を出して買わなきゃならないものはあります、ってことで。

続く……


現在のレーティング:9.35(DARTS LIVE)BBフライト
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