なれんのか!? かなっぷのAAフライト。


第29話『バレルのことを考える(中編)』の巻


バレルメーカー&ブランドが乱立し、群雄割拠のバレル戦国時代へと突入した昨今。
実際バレルを作るにあたって、どんなものを作ったらいいのか。
あれやこれや自分なりに考えてみました、という前回よりの続きです。

バレルの形状を考えるにあたって、まず自分に課したテーマが一つある。

『ただ、自分が使いたいから、というバレルに向かって仕上げないこと』

これがどういうことかといいますと。

人の好みは千差万別。
自分の好みがそのまま話題性や高評価、売上数に直結すると確定できるならいいが、どうなるかもわからないのに己を信用してしまうのは視野狭窄というもので、独自のレシピで味には絶対の自信、だって俺が作ったラーメン、俺が食ってみたら美味いもん、とロクに修行もせずラーメン屋を出店したら、食べログのレビューでボロカスに悪く書かれた数の方が圧倒的に多かった、みたいな悲しい結末が待っている可能性のほうが大きい。

一件や二件は「フツウに美味かった」というレビューもあるかもわからんが、大局を見てみればそれはごく少数派の意見というもので、ゆくゆくそのラーメン屋は悪い方のレビューの煽りを受け、早晩潰れてしまってもおかしくはない。

そもそも「フツウである」という評価は、二度目はよほどのことがない限り行かぬであろうことを暗示しているので、好感触といった主旨のレビューではない。

じゃあそう簡単につぶれぬような骨太のラーメン屋を出すにはどうしたらよいかというと、己の舌を確かめるべく世間でいうところの人気店でその味を研究する、または、他店のラーメンを美味しいと絶賛する人々の好みの要素の傾向を調べる、といったような客観性を持つことが必要になってくるわけで、さっきからずっとラーメンラーメンうるさいけれども、決してラーメン屋をやりたいわけではありません。

S4×BATというコラボバレル企画の場合、『売り出す』というのはもちろん、最終的には『相互の宣伝広告効果を得る』という着地点がある。

大した話題にものぼらず、都合トータルで三個や四個しか売れなかった、では、ぼくもS4さんもBAT DARTSも、果てはどっかの知らないリンダさんも困っちゃうのである。

だからこそ、すでに市場に存在するバレル、及びユーザーが求めているものを考慮し、より魅力的なバレルとは何かを考えなくてはならない。
決して独善的であってはならぬのだ。

なんか、ただ当たり前のことを述べているだけのような気もするけど……。

あとそれから、これがこのテーマのほぼ根幹なのですが、トッププレーヤーでも有名人でもない自分が、ただ自分が使いたいからと考えた自分モデルバレルを大量生産し、それを人様に買わせようだなんて、おこがましい話ではありませんか、とも思うのです。

そのようなテーマを踏まえた上で『Bacchus(バッカス)』の後続コラボラーメン……じゃないや、コラボバレル企画『Apollo(アポロ)』がスタートしたわけです。

長くなったので、まさかの三部作。

続く……


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