なれんのか!? かなっぷのAAフライト。


第18話『自分にできること』の巻

3月11日、鶴見事務所で作業中、地震が起きた。
そのまま帰宅困難者となり、停電した鶴見事務所で6時間。
電気が復旧してからも3時間ほど待機。
深夜になり、運良く別事業部のスギえもんが助けにきてくれた。

こういう時、ダーツショップというのは役に立たないことがわかった。
フライトが食料になるわけではないし、バレルが照明代わりになるわけでもなし。
火事場ドロボウに襲撃された時、ダーツを犯人めがけて「てい」と投げつけたところでヘタクソだから狙い通り飛んでいかない。
ああもうダーツの役立たず。
ダーツのどこが素晴らしいってんだ、まったく。

その後は、報道で地震の詳細を知り、自分にできることは何かと考える日々。
現地に赴いて救助作業なんてのは、きっと足手まといになるだけであろうし、できることといえば、募金か節電か、くらいのものである。

そう思って、むしろ義援金を送られたいくらいの財布の中身とにらめっこしながらBAT DARTS店頭に設置した義援金募金箱に小銭を投入。
是非これで立派なビルの一つでも建てていただきたい、が、たかだか数百円では土台無理な話だというのもわかっている。
なんか虚しい。

しからば、とBAT DARTSでの節電に取り組んでみる。
だが、そもそもBAT DARTSの営業については懐疑的な思いだった。
こんな時にダーツを楽しめる人がいるんだろうか、とか、エレクトリックダーツのパーツを売る、ということは電力の消費を奨励していることに繋がるし、とか、営業しないことが一番の節電じゃないか、とか。
お前が言うな、ってことではあるんだけど。
数日を経て、BATへやってくるお客さんたちは後をたたず、ダーツが必要とされているのは間違いない、と思えるようになってきた。
こんな時だからこそのダーツなんじゃないか、と。

店内の照明を極力落とし、エアコンを切り、ダーツマシンも使用しない時はスイッチOFF。

今、結局のところ、それくらいしかぼくにできることはない。
あとはいつものようにダーツを売ったり雑文駄文の類を書いたりするだけである。
世の中の人々に比べ、なんと微々たることか。

肝心のダーツの腕前はといえば、まったく投げていないので上達するわけもなく。

続く……


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第17話『持ってる持ってない勝てる勝てない』の巻

先日、というか昨日、下北沢ダーツトーナメントに出場してきました。
わりと小規模ながらも一応地名を冠するトーナメント、近隣のバーが予選会場となる大会なので、新宿の『うねり』や渋谷の『集』と肩を並べる大会(と勝手に思っている)です。

相方はいつものみっちーさんではなく、今回はじんべいさんです。
みっちーさんは前回のうねりでの敗退によってダーツへのモチベーションがなくなり、替わって「次こそ彼女ができる気がするなぁ、ぼく」などと合コンへのモチベーションが高まってしまったため、仕方なくぺアの変更と相成ったのです。

しかしね、じんべいさんと組んで優勝してしまったら、今までの敗戦はみっちーさんが悪かったということになりかねない状況です。
そう簡単に、みっちーさんへの幸福は訪れない仕組みです。
次は、ダーツ合コンにしようかカラオケ合コンにしようか、迷ってる場合じゃない。

大会当日までは、じんべいさんと何度か調整。
その甲斐あってか、結果ロビンは全勝1位抜けでした。
しかし、すべて3レグ目までもつれ、最終戦までロビン落ちの危機。
その危機をものりこえ、いよいよこれはなんだかいけそうな気がした。

が、またしてもそれは気のせいだった。

続く決勝トーナメント一回戦。
ボッコボコのかっすかすにやられてストレート敗戦。
あっという間の出来事でした。

みっちーさんが悪いとかじんべいさんが悪いとかじゃない。
悪いのはオレだったのか……という現実。
勝てない勝てない勝てない。
たとえ上手い下手のレベル別になっていても勝てない。
根本的に下手というのはまあわかるが、同じくらいのレベルであっても勝てない。
なんでだ。

以前、日ハムの斎藤佑樹選手が「自分は持ってる」と言っていた。
その伝でいうと、オレはなんも持ってないということになる。
星野光正選手も”何か”を持っていると言われている。
上手い下手のレベル別になっているいろんなトーナメントの結果を眺めていると、同じ人が下の方のレベルで入賞を繰り返したりしている。
そういう人もたぶん”持っている”のだ。

何を?

くれ。

くれくれ。

神様仏様安めぐみ様。

それをボクにください。
できれば、安めぐみの方をください。
いや、やっぱそれはいい。
そのなんだかわけのわからない、正体不明の勝てる”何か”をください。

つってもくれないよねー、やっぱり。
でも、不肖ワタクシ、それを簡単に手に入れる方法を思いつきました。

いやー、やっぱね。
ボクって天才じゃないかしら。
すんげー簡単だから。

じゃあ、その方法を下に記すよ。

1、あらかじめ、そのわけのわかんない”何か”を持ってる人を見つける。

2、その人と仲良くなる。

3、ぺアを組んでもらって、トーナメントに出場する。

以上。
これで勝てなかったら、その”何か持ってる”優位理論も崩壊だ。
というわけで星野さん、これから宜しくお願いします。
いやダメだ。
星野さんと組むと、自然MAXレベルでの戦いになる。
俺が著しく足を引っ張ってしまう。
例え”何か”の効果のせいで最終的には勝てたとしても、試合中のドキドキ感は半端ないわけで、自分の寿命が縮まってしまいそう。

というわけで、斎藤佑樹選手、ゼロから一緒にダーツやりませんか?
日曜日とかトーナメント出れなさそうだけど。
登板日以外なら、ホラなんとか。

ええ、そうですか。
なんともなりませんよね。。。

続く……


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第16話『通信対戦の落とし穴』の巻

通信対戦は楽しい。
行ったことのない土地、知らない人たちとの対戦が、ホームショップでできる。
みんなで通信対戦して、とにかくカメラに映り込んでお互いに盛り上がって遊ぶ、という独自の楽しみ方も開発した(過去の記事を参照)。

だがしかし、そんな楽しげな通信対戦にも実は落とし穴が潜んでいるのである。

まず、対戦が始まってみたら、こっちは普通にブル狙ってたのに相手が『パーフェクト』ルール(ブルセパを想定しての60打ちダブルアウト)で攻めてきた、とかこっちは一人しかいないのに相手が『ダブルスでお願いします』とか出してきた、とか、統一ルールで対戦できなかったりするのが個人的にちこっと不満だったりする。

けどまあ、あまり気にはしていない。

相手がそのルールに乗っ取って攻めてくると、ブルを狙っている自分が若干惨めに思えてくるので自分も即座に『パーフェクト』ルールに切り替える。
これはこれで勝つとけっこう爽快なのだ。
『パーフェクト』ルールの501も楽しいからね。

『ダブルスお願いします』攻撃も、トーナメントの練習したいんだろうな、きっと、くらいに思っておけば、ゼンゼン許せる範囲ではある。
一度『トリオスでお願いします』というのもあったが、楽しそうに三人で投げている様子が微笑ましく、なんか羨ましかったのを覚えている。

さて、そんなことよりも通信対戦でどうしても許せないことがある。

通常、マッチングの後に、『よろしくお願いします』のフリップを掲げてみたり、カメラに御辞儀をしたり、手を振ってみたりする。
通信対戦とはいえ人間相手だからホラ一応は失礼のないように、っていうアレです。
みんな何気なくやってるけど、これ、実はものすごく大事なことだと思うのです。

先日のこと。

マッチングが終わり、どんな人が相手かと画面を見た。
そこにはギャル男風の若そうなにーちゃんが、イスに座って携帯ぴこぴこいじっている絵が映し出されていたのである。
こっちが『よろしくお願いします』しようがお辞儀しようが、おかまいなし。
そして突然「しょうがねえ投げるか」みたいに急に投げ始めたのである。

ふざけんな、と。

ロボット相手ならまだしも、こっちも人間だっつうの。
100円か200円払ってやってんだから好きにさせろって考えなのかもしれないけど、こっちだって金払ってんだよ、と。
なんでわざわざ金払ってまで、通信対戦のありがたさに感慨のない人間と対戦せにゃならんのか。

そもそも、こいつは普段どうやってダーツを楽しんでるのか。
対戦相手がその場にいれば、挨拶の一言二言かわしたりしないのか!?
コミュニケーションとらず、ずっと一人でダーツを投げてる気持ち悪いやつなのか!?

人を不快にさせて何か得することがあるんだろうか。
百害あって一利なし、だろ。
通信対戦で身元がわからないからといって傍若無人な振る舞いをする輩なのかもしれないが、地域と店の名前が表示されてるんだから、そのお店の印象が悪くなるとは思わないのだろうか。

あと、そういうやつのせいでゆとり教育世代の人たちとか世の中のギャル男風の人の印象が悪くなるんだぞ。
世の中の礼儀正しきゆとり世代の人たちとギャル男風の人たちに謝れ、そして世界が平和でありますように、と祈れ、とか思ったらますます腹が立った。

こういうのとまともに勝負したら怒った分の損をする。

というわけで、ゼロワンで『2』を狙うことにした。
なぜ『2』なのか。
だって『1』を狙うと、間違えて20に刺さったら、20狙ってるみたいになっちゃうでしょ。
パーフェクトルールでやってます、みたいになっちゃうでしょ。
それじゃ意味がない。
違うゲームをやってるくらいの異次元感が欲しい。
なんだよ異次元感て。

でも『2』じゃ流石に勝てない。
勝てないが、俺は『2』を狙ってゼロにするゲームだから。
相手は一人でたんたんと普通に上がりを目指している状態になり(こーゆーのに限ってそんなにうまくない)、何度かフィニッシュに失敗しつつようやくゲーム終了。

案の定、やはり『ありがとうございました』もなく、即座にボタンを押しやがった。

はあ、なんだかなあ、である。

そりゃ『2』狙ってればレーティングもだだ下がっちゃうよ、まったく。

最近、BAT DARTSのあさぽんはAフラになったらしい。
自分が5年以上もかかったことを実にあっさりと。

とかくもう、はあ、なんだかなあ、である。

続く……


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第15話『うねり、ねる』の巻

2月6日、うねりの模様はこうだ。

朝、サンパークで最終調整。
ダメな感じ。
予選会場へ移動。

相方のみっちーさんが試合開始直前にビールをこぼした。
俺のダーツがビールまみれでベトベトした。

1試合目スト勝ち逃す。
意外といい感じ。
2試合目またスト勝ち逃す。
3試合目ゼロワン奪取もクリケ取られる。
しかしチョイスで競り勝ち、何とか三勝目。

ここで不思議な現象。
三戦全勝したのに、何故か一位通過は二勝一敗のチームであった。
ゼロワンクリケが2ポイント、3leg目のチョイスが3ポイントなのである。
2戦連続してチョイスを落としたための現象ではあるけれども、なんかイマイチ納得がいかない感じではある。

あと、三試合目終了後、みっちーさんが悪心。
げろげろっと失踪した。
戻ってきたところで、決勝トーナメント一回戦目の会場バグースへ移動。

移動直後の試合。
相手が2ラウンド連続でチェンジボタンを押さない、という高等心理テクニックを用いてきた。
これにみっちーさんが動揺した。
しかし、最初のゼロワンは、最後にみっちーさんが名誉挽回のハイオフ。
次のクリケ、徹底的に盛られた。
点差的にはほぼ負け試合のクリケで15BED出して吠えてみた。
なんとかなるかもしれません、とみっちーさん。
が、やはり、なんともならなかった。
そして最後のゼロワン。
36残しのワンチャン逃した。
負けた。

その後、「うねり」という言葉を聞きたくなくて、とめ手羽へ行った。
ひぐひぐプロが隣の席だった。
満腹になり、寝た。
みんなに写真撮られた。
曰く「寝るほうが悪い」と。
だって急激に睡魔が襲ってきたんだもの。

食べてすぐ横になると牛になるよ、とかいいながら優しく抱き起こして欲しいもんである。

続く……


現在のレーティング:9.13(DARTS LIVE)BBフライト
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↑中央のゴマ粒みたいなのが、みっちーさんです。



第14話『チェンジ! 後編』の巻

うねり直前。
今宵、フォームの一部を変更してお届けしてまいります。

というわけで、セットアップでピタッと制止するのをバッサリ切り捨てました。
すると、腕の円運動をトレースしやすくなり(縦軸がずれにくい)、また、右手首の向きを気にするヒマがなくなるので、左上方向へのすっぽ抜けが格段に減ったのです。

さらに、思わぬ効能といいますか、想定外の効果も得られました。

わたくし、投げ始めのフォームが無意識に力み過ぎていてガチガチなんです。
特にセットアップの時に制止してしまうと、力が入りやすい。

ところが、投げ方チェンジしてからというもの、この投げ始めの硬さがやわらぎ、ある程度いい具合に腕が振れるのです。
つまり、初手からそこそこ飛ばしていける。

逆に、この投げ方のデメリットもわかってきました。

<1、左手から右手にダーツを渡す際、グリップに失敗すると失敗したまま投げることになる>

手元で一度作ったグリップを、セットアップで修正する暇がありません。
なので、スタート地点でつまずくとリリースまでずっとつまずいたままになる。
グリップに失敗しないような配慮が必要。
グリップが命だぎゃ。

<2、肘の高さがバラバラになりがち>

セットアップしないから、肘の高さが曖昧になってしまいがち。
肘の高さが三投で毎回違うと、リリースポイントの高さも刺さる位置もバラバラ。
これはきっと、まだ慣れていないせいもあると思います。
投げるリズムをゆっくりにしたり、しっかり意識すると一定になりやすいので。

<3、アレンジやクリケットでのラウンド中の攻め方を考えてしまうと、スローのリズムが悪くなる>

三投で一つの動き、という名目上、途中で「次どこ投げるか」なんて考えたり一呼吸置いたりすると、リズムが悪くなり狙った場所を外しやすい。
「とーんとんぽん、とーんとんぽん、とーんとんぽん」が「とーんとんぽん、とーんとんぽん、あれ、次18か17か、どっちにしようかな、ふう、よっしゃ、とんとぽいーん、げっ、4」みたいな。
わりと高速で狙う場所を割り出さないかんのです。

等々と。

うねりまであと三日。

以前、ボロボロの状態の時、真実のスタッツを提出したんですが、今確認したらレーティング5.9になってました。
そしてブロンズクラス。
ちょっと爆発したら、詐称になってしまいそうで怖い。

続く……


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